行者杉(添田町)


添田町の国道500号線・東峰村と境界近くにある行者杉は、樹齢200年から600年・約4.68haにわたる375本の杉の巨木群の事を指し、行者杉はかつて修験者たちが峰入修行の際に、重要な修行場であった小石原の地に奉納植栽したもので、修験者にとって杉は大きく成長して樹齢が長く魂が宿ると信じられています。

行者杉の中でも「大王杉」と名付けられた巨木は幹回り約8.3m・樹高約55mあり、林野庁の「森の巨人たち百選」に選定されています。「大王杉」の他にも、「霊験杉」や「境目杉」・「鬼杉」等、行者堂周辺は修験道の聖地にふさわしい霊験あらたかな大樹の森です。

また行者杉古木の密集地付近には、1701年に筑前福岡藩と豊前藩によって設置された筑前と豊前の国境を示す「国境の碑」が約50m間隔であり、背中合わせに埋められた石碑にはそれぞれ「従是西筑前領」「従是東豊前小倉領」と刻まれており、村では昔から「境目石」と呼ばれています。





行者杉の雰囲気。



霊験杉。



行者杉の雰囲気。



「森の巨人たち100選」に認定された大王杉。



「森の巨人たち100選」に認定された大王杉。



行者杉の雰囲気。



境目杉。国見太郎とも呼ばれています。



国境の碑。「従是西筑前領」と記されています。



国境の碑。「従是東豊前小倉領」と記されています。



境目石(国境の碑)の説明書き。



鬼杉。



行者杉近くにある石碑。修験の路と記されています。



行者杉付近の九州自然歩道の案内板。