蔵王寺（蔵王町）

蔵王寺は単立の寺院で宮城県道12号線・蔵王エコーライン沿いにある標高1250mに位置し、679年山岳仏教の開祖である役小角（神変大菩薩）により開山され、吉野山に鎮座する蔵王権現の分霊を不忘山の山頂に勧請し地蔵信仰の中心地として栄えた歴史があります。最盛期には別当寺院である願行寺が四十八坊を擁する大寺院となり、その内の一坊だったのですが、明治に入り神仏分離令によって廃寺になりましたが1953年に復興した歴史があります。

境内には8体の守り本尊や衆生の苦しみを抜き、楽を与える誓願を持った仏様である「くぬき地蔵」・子育・万物の恵みを有し、お与えくださる「宇恵観音」・息災延命の功徳がある「賽の磧延命地蔵尊」が安置され、本堂には御本尊である延命地蔵菩薩が安置されています。

御本尊：延命地蔵菩薩