国東市の標高617mある文珠山の東北側中腹にある国東六郷満山の末山本寺・文殊仙寺は山号は峨眉山であり、日本三文殊のひとつとも数えられる寺院で、648年に修験道の開祖と言われる役行者により開基されたとされる古刹です。寺では「三人寄れば文殊の知恵」の発祥の地と称しています。御本尊は寺院名から分かる通り「文殊菩薩」で知恵の母として広く親しまれている為、今日では子供の無事成長祈願、入園、入学、進学祈願や受験や各種試験の合格祈願などで年間を通して参拝者が訪れています。また12年に1度(卯の年)しか公開されない秘仏となっています。
駐車場から本殿文殊堂までは、約300段もの石段を登るのが正式な参道である為やや体力が必要かと思われますが、御年配の方等は客殿不動堂辺りまで車で来る事が出来るので80段の石段になります。また境内や付近の森林には、樹齢約1,000年のケヤキや樹齢約400年のスギをはじめとする巨木が立ち並んでおり、文殊仙寺の自然林は大分県の天然記念物に指定されると共に、21世紀に残したい日本の自然100選に選ばれており、境内および付近の奇岩の風景は耶馬渓になぞらえて文殊耶馬と呼ばれ、2018年10月15日には文殊仙寺境内を中心とした『文殊耶馬』が国の名勝に指定されています。
毎年3月の最終土・日曜日には文殊山春季大祭、毎年11月第4週の土日には文殊仙寺秋季大祭八千枚大護摩供が執り行われ、文殊菩薩の縁日である毎月25日は本殿文殊堂にて護摩焚き祈願が行われています。
宇佐神宮六郷満山霊場特別札所第二十一番札所・国東六郷満山霊場第二十五番・九州三十六不動霊場第四番札所でもあります。
開門時間:9:00〜16:30
御本尊:文殊菩薩 |