承天寺(福岡市)


承天寺は臨済宗東福寺派で山号は萬松山です。聖一国師(円爾弁円)により1242年に開山・宋出身の貿易商・謝国明が創建した寺院で、寺蔵の釈迦三尊像(鎌倉期)・禅家六祖像(鎌倉期)・銅鐘(高麗時代)は国の重要文化財に指定されています。

承天寺開山の祖・聖一国師は1235年に宋へ渡り、艱難辛苦の末に禅の大法を修め1241年に日本へ帰国した時に、仏法の教義以外に宋の文化を持ち帰りその代表的なものが、うどん・そば・羊羹・饅頭などの製法であったとされています。その為「饂飩蕎麦発祥之地の碑」が承天寺にあります。また本堂の方丈の前には立派な石庭「洗濤庭(せんとうてい)」が広がります。

1963年の博多駅移転に伴う区画整理事業により、境内は「承天寺通り」という名の市道によって北東と南西に分かれていて、山門や仏殿は南西側、本堂や墓地などは北東側に分断されています。

御本尊:釈迦如来




承天寺を二分している市道・承天寺通り。



承天寺の塔頭寺院・天與庵山門。



承天寺中門。奥に見えるのは本堂。



承天寺勝手門。



承天寺境内の雰囲気。



茶筅供養塔。



承天寺覚皇殿(仏堂)。



仏堂。中央に釈迦如来・左脇侍に文殊菩薩・右脇侍に普賢菩薩。



承天寺覚皇殿付近の雰囲気。



将軍地蔵石像。



承天寺覚皇殿付近の青もみじ。



承天寺山門。



承天寺山門に掲げられている扁額。