世界文化遺産・宮島

世界遺産・宮島に行きました。
この宮島は、昔から神の島として崇められていました。
御社殿の創建は推古天皇元年(593年)、現在の規模
は約800年前に平清盛が造営したものです。
神の島として崇められているのでお墓は1つもなく、対
岸の大野町にお墓があるというめずらしい島でもありま
す。


奈良と同じく鹿が放し飼いになっており、あちらこち
らで見る事ができます。


厳島神社の朱丹の大鳥居は、観光日本のシンボ
ルとして外国にも広く知られています。この鳥居の
形式は、四脚造りで、楠の自然木を使った典型的
なものです。平安時代の記録では、鳥居はあった
ことになっていますが、形式はどのようであったか
わかりません。今の鳥居は平安時代から8代目で
、明治7年10月17日に建立にかかり、明治8年7
月に完成したものです。主柱の用材は九州宮崎県
と四国香川県から選び、総高53.3尺(約16m)、
主柱の高さ44.5尺(約 13.4m)、主柱のまわり
33尺(9.9m)、棟の長さ77.8尺(23.3m)、本
社の拝殿より108間、火焼前より88間の海面に、
自然の重みで立っています。


国重要文化財の厳島神社。
太古からの人々の信仰を集め、時の権力からも崇
拝をうけ、たぐい稀な建築様式と文化を併せ持つ厳
島神社は、現代にも生き続ける日本文化と歴史の
象徴であり、日本の人々の心の情景でもあります。
夜にはライトアップされより神秘的な姿を見る事がで
きます。

ライトアップの画像はこちら


厳島神社の入り口。参拝客でいっぱいです。
大人300円。


厳島神社の中。外国人観光客も参拝していました。


厳島神社から五重塔を望む。


厳島神社から大鳥居を望む。


平舞台から大鳥居を望む。この平舞台は国重要文
化財で本社正面前に広く張り出された露台です。
広さは167.6坪、前方には火焼前と呼ばれる突き
出た所があり、管絃祭の出御・還御はここから行わ
れます。


国重要文化財・能舞台。
桁行1間、梁間1間、一重切妻造り、妻正面、桧皮
葺の能舞台は、海上に建っているため、通常能舞
台の床下に置かれている共鳴させるための甕がな
く、床は響きをよくするため一枚の板のようになって
います。 床板は間隔を広くとった根太(床板を受け
る横木)と井桁に組まれた大引(根太を受ける板)の
上に置かれているため、床が太鼓の皮のような役
割を果たし、足拍子のたびに大きく共鳴して響きま
す。また、潮の満ち引きによって響きの音色が変わ
るのも、全国で唯一の海に浮かぶ能舞台ならでは
といえます。


反橋。岩国の錦帯橋みたいなアーチ型の橋です。
角度が急で、また板が平らなのでまともには渡れ
ない感じです。


五重塔。
高さ15間1尺(約27.6m)にも及ぶ檜皮葺(ひわだぶ
き)の3間五重塔は、和様と唐様の粋をあつめ、2
つの様式が渾然と融合されたみごとな構成です。


五重塔の隣にある千畳閣。
豊臣秀吉が毎月一度、千部経の転読供養をするた
めに天正15年(1587)発願し、安国寺恵瓊を奉行と
して着手させました。 西降棟の鬼瓦には天正17年
の銘文があります。
この建物は桁行正面13間、背面15間、梁間8間、
素朴単層で屋根は本瓦葺入り母屋造りの大伽藍
です。
着工以来10年余、秀吉の死(1598)によって完成を
みないまま今日におよんでいます。天井が張ってな
く、小屋組が見えたり、また正面縁側が切り込みに
なって床に竹のすの子張りのところがありますが、
これは正面入口がつけられるはずで完成しておれ
ばさぞ豪華なものであったろうとおしまれます。
(全部畳を敷けば857畳)。